市場は刻々と変動するため、取引したい通貨ペアのレートも変動していきます。
手動で取引を行う場合、チャートを監視し続けて望みの値に達した段階で決済取引を行う、あるいは事前にポジション一つ一つに対し決済取引の予約を行う、といった手間が必要になります。
面倒だし、疲れますよね。
そこで一定の値に達したら自動的に取引し続ける、ループイフダンの出番です。
まずはデモトレードを。実際の運用もやってみたいと思えたら少額から始めてみましょう。
この記事ではループイフダンを始めてみたい方へ、実際の設定のやりかたやデモトレードについて解説していきます。
この記事はで読むことができます。
ループイフダンの始め方
ここではループイフダンの始め方と設定方法の手順を順に説明していきます。
ループイフダンは自動売買システムなので、
事前の運用計画と設定が成功の鍵です。
1: 運用計画を立てる
初めてループイフダンに触れる人の場合は、どの通貨ペアをどんな設定で運用すれば良いか分かり辛いかもしれません。
ループイフダンを十全に運用するためには、どのような運用を行うか入念に計画する必要があります。
運用計画を立てるのに必要な情報は大きく分けて
の3つです。
まず、損失する可能性を含め、どれだけのお金をループイフダンに投入できるか。
通貨ペアはどれを、何を条件に選ぶか。
設定はどうするか。これは上の2条件が決まれば自ずと定まってきます。
のんきかめのおすすめは資金を20万円用意して、豪ドル/NZドルという通貨ペアを上の設定で運用する事です。
この設定がどんなものなのかは後で述べていきます。
デモトレードも活用して確かめてみましょう。
2: 検証作業、デモトレードを活用
デモトレードを使えば実際の資金をリスクに晒さず、実際の市場と同じチャートで設定の妥当性を確認できます。
通貨ペアを選んでどんな設定で運用するかを決定したら、デモトレードを行ってみましょう。
デモトレードはアイネット証券さんのHP右下のMENUからすぐに始められます。
デモ口座の資金は架空の300万円ほどですが、運用する際の心身のストレスや、設定改善の余地が見つかるかもしれません。
操作法の練習にもなります。
デモトレードは実際の市場と同じチャートを使用するため、時間がかかります。
あくまで参考程度ですが、
のんびり屋の私の場合は
デモトレードに数か月を費やしました。
ループイフダンに興味があるならデモトレードだけでも早めに行っておくのが良いでしょう。
アイネット証券さんの目安資金表とレート変動幅確認表を活用しましょう。
目安資金表の使い方、実際の運用やデモトレードの例は運用設定のやり方で触れていきます。
3: 口座の用意
実際の運用のために、ループイフダンの口座に入出金する「銀行口座」と「ループイフダン口座」の二つを開設・用意します。
ループイフダンにはクイック入金というサービスがあります。
振込手数料が無料で、24時間即時取引口座へ反映(メンテナンス時間を除く)というものです。
これが非常に便利なためクイック入金対応の銀行で口座を作るのがおすすめです。
・みずほ銀行
・三菱UFJ銀行
・三井住友銀行
・りそな銀行
・埼玉りそな銀行
・セブン銀行
・PayPay銀行
・楽天銀行
・住信SBIネット銀行
・関西みらい銀行
・イオン銀行
・ゆうちょ銀行
アイネット証券さんのホームページから口座開設の申し込みが可能です。マイナンバーカードを用意すれば本人確認もウェブで済ませられます。
推奨ブラウザはchromeなので、普段使いしない人も一時標準ブラウザに設定しておきましょう。
適宜カメラ機能の使用を求められるので必要ならばアプリに許可を出し、指示に従いデータを送信しましょう。
送ったデータをもとに審査が行われ、最短翌々日に郵便でログインIDが届きます。
4: アプリのダウンロード、もしくはブラウザを利用する
ループイフダンを利用するにはブラウザから操作可能なホームページ、パソコン版アプリ、Android・iOS版アプリのいずれかを使います。
Android・iOS版はスマホ・タブレットに対応していて非常に便利です。
より多機能で腰を据えて操作可能なパソコン版の併用も強くおすすめします。
私も使っているパソコン版アプリはこのページで、
こちらも愛用しているスマホ版アプリは別記事で解説しています。
良く解らなかった点や、ブラウザ版についてはアイネット証券さんの「お客様サポートページ」から「お取引ガイド」を読んでみてください。
5: 運用を開始、そして更なる検証
デモトレードによる検証を十分に済ませたら、いよいよリアルトレードを開始します。
詳しい手順は下の運用設定のやり方で詳しく解説します。
トレードを開始したら、毎日軽く、週や月ごとに定期的に市場状況や設定を確認し、検証します。
市場の確認と検証を続けることが運用成功の秘訣です。
検証作業にはスプレッドシートが便利です。
まずは毎日軽くメモを付ける感覚で
チャートを確認して気づいたことを
記述することから始めると良いでしょう。
ループイフダン運用設定のやり方
この例では実際の運用を行う場合の流れを順に説明していきますが、この内容はデモトレードでも利用できます。
ここではパソコン版アプリを例にします。大きく分けて6つのステップです。
目安資金表のページに飛び、レート変動幅確認表から豪ドル/NZドルの欄を見ます。
大きく「1,510pips」等と書いてあるのが変動幅。左の「周期」が変動した期間です。
想定する周期と変動幅は長い方が望ましいです。5年と10年の欄が同じ1,510pipsなので1,500pipsとします。
次いで下部の目安資金表から「外貨同士」「豪ドル/NZドル」を選択します。
表左側の「想定する変動額」が1500pipsになるまでスクロールし、80pipsの欄を見ます。
「目安必要資金」が口座に必要となる資金、「ポジション数」が設定するべきポジションの数です。
約「20万円」、「19ポジション」が導き出せました。
左上の「ループイフダン注文」を選択、通貨ペア一覧から豪ドル/NZドルを選択します。
豪ドル/NZドルは取引が活発かつ一定の範囲内で上下を繰り返すため、ループイフダン向きの通貨ペアです。
Bを選択します。Bはオーストラリアドルを買い、ニュージーランドドルを売るという意味です。
買い・売りは左の通貨(豪ドル)にかかっています。
豪ドル/NZドルは買いが優位な通貨ペアなので買いを選択します。
80pipsを選びます。pipsは値幅で、この数値分の値動きがあると取引が行われます。
片方が円の通貨ペア(クロス円と言います)の場合100pips=100銭=1円です。
豪ドル/NZドルの場合pipsは80程度にしておくと、リスクとリターンのバランスが取りやすくなります。
数量を1、最大ポジションを19に設定します。
数量は一度に幾つ購入(売却)するか。
最大ポジションが、売却しないまま幾つまでポジションを保有するか。
取引に必要な資金は、pipsと数量、最大ポジションから算出されます。
値動きが監視できる「チャート」の他に
口座が今どの程度余裕があるかわかる「口座状況」
今どの位ポジションを持っているか確認できる「ポジション照会」
直近4日間の約定(新しく購入)・決済(売却して利益になった)ポジションが分かる「約定取引明細」
等を表示しておくと便利です。
設定した内訳
(STEP2) 豪ドル/NZドル (STEP3) B (STEP4) 80 (STEP5) 数量1最大ポジション19
「豪ドル/NZドルB80 数量1最大ポジション19」 は
「オーストラリアドルを買いニュージーランドドルを売るポジション(豪ドル/NZドルB)を
上昇・下降どちらでも80pipsの値動きがあるたび(80)、1度に一つずつ(数量1)
19個まで新規約定(購入)もしくは決済約定(売却)する(最大ポジション19)」ということです。
19個買うまでの間に変動するpipsは1520です。
これを対応変動幅と言います。
豪ドル/NZドルの変動幅1520pipsは
参考程度ですがおよそ5~10年周期です。
まとめ:初めて触れるループイフダン
ループイフダンを始めるかどうか悩んでいたら、目安資金表を眺めながらデモトレードをやってみましょう。
資金を投じてもよいと思えたら、クイック入金対応機関で銀行口座を開設。
パソコンやスマホを使ってループイフダン口座をwebで開設。
まずは20万円ほどの少額の資金を用意して、目安資金表を見ながら運用設定をしてみましょう。
トレードを開始したら、定期的に市場状況や設定を確認し、計画通りに運用出来ているか確かめましょう。
運用する資金や通貨ペアは
操作や運用に慣れてから
増やすかどうか検討しましょう。