用意した資金の何倍もの儲けを出すことができ、代わりに損失を出す危険性もその額も何倍にもなる。
「攻撃力をn倍に高める代わりに受けるダメージもn倍」特に漫画やアニメを見たり、ゲームをする方はおぼえがあるのではないでしょうか。
調子が良い時はいいけれど、悪い時は一気に不利になる。
リスクとリターンは表裏一体。レバレッジを学んで、損失は少なく、利益は可能な範囲で手に入れましょう。
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レバレッジとは
レバレッジは「てこの力」という意味の言葉。てこは少ない力で大きなものを持ち上げたりすることが出来る道具です。
ループイフダンにおけるレバレッジも、うまく働いてくれれば少ない資金で効率的に利益を得ることができます。
FXのレバレッジ
一般に、FX取引では「証拠金」というお金を担保として預け、ポジションを売り買いした際の差額などで利益を得ます。
このとき用意した証拠金に比べ多くのポジションを買い、少ない力(証拠金)で大きな結果(利益)を得るのがレバレッジです。
レバレッジ〇倍等のように、証拠金に対してどれくらいの額の取引をしたかを表します。
例えば10万円のお金で250万円分の取引をすることも出来、この場合レバレッジは25倍となります。
レバレッジの最大値は25倍で、一般的に高くすればするほど利益は大きくなります。ただし同時にリスクもどんどん大きくなっていきます。
ループイフダンのレバレッジ
ループイフダンでのレバレッジは「実効レバレッジ」と呼ばれ、保有する資、通貨ペアの取引数量などから計算されます。
「i-NET TRADER」の画面上のヘッダー部分(左端のログアウトボタンの横)に「口座維持率」と並んで表示されており、口座状況画面でも確認できます。
スマホの場合アプリ「i-NET TRADER mobile」で確認できます。
実効レバレッジとは
実効レバレッジは現在のレート、保有通貨の数量、有効証拠金などから計算出来る、その時点のレバレッジです。
「i-NET TRADER」の画面上部のヘッダー部分に表示されており、口座状況画面でも確認できます。
主に運用期間に比例し、ポジションが増える事、含み損が増える事で増えていきます。
実効レバレッジが高くなってくると一般的にリスクが高い状態と言えます。
現在レート × 数量 × 1000(最低取引単位=1ロット) × 円貨レート÷ 有効証拠金=実効レバレッジ
円貨レートはドル円の場合1で、他の通貨ペアは「i-NET TRADER」アプリの「ポジション照会」ウインドウで確認できます。
基本1,000通貨がループイフダン口座の「最低取引単位=1ロット」です。例外がメキシコペソ/円、南アフリカランド/円で、1ロット1万通貨です。
口座の資金から評価損益(スポット損益+未実現スワップ損益)を足し引きものが「預かり評価残高」、
そこから出金依頼額を引いた金額、ざっくり言うと全てを決済した時に残るお金が「有効証拠金」です。
預かり評価残高(スポット損益+未実現スワップ損益)-出金依頼額=有効証拠金
出金依頼額はループイフダン口座から別の銀行口座などへの出金を依頼していない時は0です。つまり、出金依頼をしていない普段、基本的に預かり評価残高と有効証拠金の額は=です。
100(現在レート)× 100(取引数量)× 1,000(最低取引単位)× 1(円貨レート)÷ 1,000,000(有効証拠金)= 10 この場合、実効レバレッジは「10倍」となります。
取引数量を半分にすれば100(現在レート)× 50(取引数量)× 1,000(最低取引単位)× 1(円貨レート)÷ 1,000,000(有効証拠金)= 5 となり実効レバレッジは半分の「5倍」。
口座のお金を増やして有効証拠金を倍にすれば100(現在レート)× 100(取引数量)× 1,000(最低取引単位)× 1(円貨レート)÷ 2,000,000(有効証拠金)= 5 となりこの場合も実効レバレッジは半分の「5倍」になります。
これらの計算をしなくても、実効レバレッジは
「i-NET TRADER」の画面上部のヘッダー部分に
表示されており、有効証拠金などと共に
口座状況画面でも確認できます。
一般に、実効レバレッジが高いとリスクが高い状態と言えます。
保有する通貨ペアを増やしたり、有効証拠金を少なくすると実効レバレッジは高くなり、保有する通貨ペアを減らしたり有効証拠金を増やすと実効レバレッジは低くなります。
口座維持率とは
「有効証拠金」に対し「取引証拠金」がどの位の割合あるのかを数値で示したものが口座維持率です。
ループイフダン口座の場合口座維持率が100%を下回ると、自動でロスカットが行われます。
実効レバレッジと並んで「i-NET TRADER」の画面上のヘッダー部分(左端のログアウトボタンの横)に表示されており、口座状況画面でも確認できます。
取引証拠金はポジションの保有に必要な金額で、「i-NET TRADER」「i-NET TRADER mobile」の「口座状況」ウインドウ、アイネット証券さんのHPにある目安資金表でチェックできます。
有効証拠金 ÷ 取引証拠金 × 100 = 口座維持率
例えば有効証拠金 が1,000,000円、取引証拠金 が400,000円とします。
この場合有効証拠金¥1,000,000 ÷ 取引証拠金¥400,000× 100 = 口座維持率250%となります。
口座維持率は「i-NET TRADER」の
画面上部のヘッダー部分に表示されており
口座状況画面でも確認できます。
レバレッジ3倍までなら大丈夫?口座維持率300%を下回るまでは大丈夫?
レバレッジは3倍まで、口座維持率は300%以上……、WEB上の記事などで調べると散見される事ですが、あくまで参考程度にしておきましょう。
ループイフダンを運用する上で実効レバレッジ等の高低で安全危険を決めつけるとかえって判断を誤る事があります。
ループイフダン特有の危険性
ループイフダンではポジションと含み損が同時に増えていきます。
将来利確する可能性のあるポジションが増えているため、レバレッジが高くなると利確した際の利益も高まります。
しかし期待した方向と逆に値が動いた場合に生じる含み損をも高くしてしまいます。
ループイフダンは為替を自動で取引する仕組みで、事前に設定した幅で値が動くと購入・売却を行う、シンプルなものです。
利益が出る値動きの時も、含み損が出る時も設定された値幅であれば購入を行います。
これは将来の利益に繋がるものであり、取引に必要となる判断力や精神的なストレスといったユーザーの負担を減らすものでもあるので一概に悪いものではありません。
しかしそのために低いレバレッジで運用していても、想定したレンジの外に向けて、たとえば買いの設定で下がる方へ値が動くと急にレバレッジが高くなる事もあります。
精神的な負担
損失が生じる可能性とその額が大きくなり、用意した資金で対応できる値動きの幅がどんどん小さくなる。
すると日々の値動きが以前よりずっと気になるようになり、何度も口座状況を確かめたくなったり、夜もなかなか寝付けなくなったりします。
精神的な負荷が高い状態では、人間は判断を誤りやすくなります。
焦って設定を変に弄ったり、余計な資金の出し入れを行ったり、損切するはずだった予定額をずらしたりするようになるのです。
こうなるとユーザー自身の判断力に左右されずに取引を行えて、適切に運用すれば日に数度チェックするだけでストレスなく使っていける、
自動取引であるループイフダンの強みと利点がまったく活かせなくなります。
強制ロスカットにならないために
ループイフダンの個人口座では、毎営業日の取引時間中に常時確認・判定が行われています。
有効証拠金が総取引金額の4%(取引証拠金)以上預託されているか、レバレッジが25倍を超過していないか。
必要証拠金に不足が生じている場合強制決済により、すべてのポジションが決済されます。
含み益も含み損も即確定するわけです。
ループイフダンは、年単位、中長期に渡って運用する仕組みです。為替の世界では破壊的な暴落や暴騰が数年に一度以上の頻度で、しばしば有力投資家でも予想できない起き方をします。
これに対応するにはレバレッジをある程度低く保つ事です。
暴騰や暴落、それに及ばない急な値動きによるロスカットの脅威もありますが、何より精神的なストレスがまるで違って来ます。
ループイフダンの強みを活かし、精神的なストレスをなるべく無くし、ロスカットのリスクをなるべく遠ざける方法は 口座の資金に余裕を持たせ、持つポジションは少なく抑えることです。
安全なレバレッジというものは存在しません。
レバレッジが低い方がより安全なのは確かですが、あくまでも「現在は比較的安全」というだけです。目安資金表を参考に、想定したレンジの限界際の必要資金を計算し、用意しておきましょう。
それでも、もしもの事態になったら
慎重に運用計画を定め、必要な資金を入金した。それでも運用計画から外れた値を掴んでしまい、含み損がどんどん大きくなっていく事があるかもしれません。
何かの見落としや、運用計画の甘さ。あるいは非常な値動きなど。
原因は様々あり得ますが、もしもそうなってしまったら、運用計画の値幅、想定したレンジから外れた時点で淡々と損切しましょう。
資金の積み増しが頭をよぎるかもしれませんが、普段の運用計画の延長で行うのとは状況が異なり、損切が必要な事態になった時点では冷静な判断力は既に望めません。
損切する値を変えようとするのも悪手です。
含み損がどんどん膨らみますし、仮にそれで一度損切を避ける事が出来たとしても、運用計画を曲げる事を常としてしまうと計画そのものが杜撰になります。
結局いつかより大きな損をすることになります。
積み増しと損切地点を変える事で逃れようとした
過去の私がどうなったかは
関連リンクに赤裸々に纏めてあります。
まとめ:適度なレバレッジと付き合う
まとめ
- 実効レバレッジを見ると現在のリスクを測る参考になる
- 現在レート × 数量 × 1000(最低取引単位=1ロット) × 円貨レート÷ 有効証拠金=実効レバレッジ
- 有効証拠金 ÷ 取引証拠金 × 100 = 口座維持率
- 預かり評価残高(スポット損益+未実現スワップ損益)-出金依頼額=有効証拠金
- 計算しなくても「i-NET TRADER」画面上部のヘッダー部分、口座状況画面で一目でチェック
- レバレッジよりも必要資金を十分に用意することが大事。目安資金表を参考に。
慎重に運用しているつもりでも、気が付くとレバレッジが高くなっていたり、利益を追求するあまりレバレッジの管理がおざなりになる事は珍しくありません。
かといって、レバレッジを低くする事だけ考えていては運用が滞りますし、低く保っているから安心と考えていると、いつの間にか当初の運用予定から外れて高値低値を掴んだままになっていたりします。
ループイフダンを運用していく以上、レバレッジをかけながら利益を求めていく事になります。
運用計画から外れていないか定期的にチェックを行い、自分にとって適切なレバレッジで利益を出していきましょう。