数量・最大ポジション

ループイフダンは瞬間的な判断力があまり必要にならないため、初心者も取り組みやすい仕組みです。

これは事前に指定した通貨ペアを、一定のルールに基づいて自動的に取引するためです。

その際重要になってくるのが、数量と最大ポジションの設定です。

これを抑えられれば、ループイフダンの要点が抑えられます。

数量・最大ポジションとは

ループイフダンの設定は「AUD/NZD B80 数量1最大ポジション19」などの様に表されます。

順に通貨ペアの種類、買いタイプか売りタイプか、数量、最大ポジションとなっています。

これらの設定に従ってループイフダンは取引を行うのです。

リスクと利益のバランスを決める要素

数量・最大ポジションの設定は、トレードの成功と失敗に直結する重要な要素です。

慎重に値を設定すれば、リスクと利益のバランスを取ることが出来ます。

幾ら儲かるかよりも、口座の資金に見合う設定になるよう、適切な設定をしましょう。

感情に左右されないために

ループイフダンは事前の設定に従って、自動的に取引を行う仕組みです。

機械的に取引を行うため、取引の段階で投資家の感情に左右されないという利点があります。

だからこそ運用計画や実際の設定の段階で、感情に左右されず冷静な判断を心がけることが重要です。

特にFXであるループイフダンは、他の投資と比べハイリスクであるため、リスクと利益のバランスからも、精神的な負荷の点からも重要です。

のんきかめ

実際に運用を行ってみると

例え少額でもかなりの精神的負荷が

かかってきました。

自身の許容できるリスクの範囲を把握し、それに基づいた設定することで、精神的な負担を軽減することができます。

トレードは感情的な要素が絡むことが多く、欲望による過剰な利益重視設定、楽観による放置などは避けたいと思っていても、いつの間にか陥りがちです。

運用開始前の段階で冷静に計画・設定し、入念な検討を行い、運用中はその計画を守り、定期的に運用計画の再確認と見直しを行いましょう。

数量とは？

数量とは、ループイフダンにおいて取引を行う際に設定する取引単位のことです。

数量が1であれば、一度の注文約定で1つのポジションを持つ、あるいは売却することになります。

上の例では1つずつ、19ポジションまで。数量が2であれば2つずつ、2×19ポジションまで保有する事になります。

この値を適切に設定することで、リスク管理や利益の最大化を行うことができます。

のんきかめ

はじめのうちは数量を増やすより

同じ運用設定を複数稼働する方が

停止などの調整をしやすいですね。

最大ポジションとは？

最大ポジションは、購入するポジションの上限値です。

数量が1で最大ポジションが19の場合、ポジションを19まで持てます。

例えば指定変動幅が80pipsの場合、1520pips変動した時にポジションが19となり、それ以上、例えば2000pips変動してもポジションは増えず19のままです。

これを対応変動幅が1520pipsである等と表現します。

最大ポジションや対応変動幅を適切に設定できれば、リスクを最小限に抑えながら効果的な取引を行うことができます。

数量・最大ポジション設定のポイント

ループイフダンに慣れていくと、つい利益を重視した設定をしがちです。

しかし過剰な利益重視設定は、ループイフダンの強みを消しリスクを肥大させてしまいます。

適切な数量設定が出来れば、リスクは小さく利益は大きくすることができます。

自分が許容できるリスクを把握する

投資に対し許容できるリスクは人それぞれなため、自身の投資スタイルや目標をしっかり定める事が大切です。

どの程度の資金を口座に投入するか、レンジアウトの可能性はどの程度か、レンジアウトした場合の被害予想はどうか。

それらのリスクを明確にし、それに基づいた運用計画を立てましょう。

参考

ループイフダン®の目安資金表｜アイネット証券

アイネット証券

アイネット証券さんが目安資金表という極めて有用な指標を公開しています。

資金管理

口座資金とよく相談しましょう。

ループイフダンの運用計画を立てるのは投資に使用しても良い資金を十分に検討してからです。

資金の適切な配分と数量・最大ポジションの調整は、トレードを持続するために不可欠です。

自身の資産全てをFXに投じるのではなく、まずは少額の設定から始めてみましょう。

のんきかめ

20万円くらいから

ループイフダンは始められます。

通貨ペアの特性に着目する

数量・最大ポジションの設定には、対象となる通貨ペアの特性を考慮しましょう。

通貨ぺアによって一定期間内に値の変動する幅（ボラティリティ）や値動きの活発さは異なります。

ループイフダンに向いているのは値動きが活発、且つ値の変動する幅が安定したレンジを形成している通貨ペアです。

通貨ペアの特性を把握することで、トレードの安定性や効率を向上させることができます。

過去のチャートやデモトレードを活用する

ループイフダンでは、過去のチャートの見直しやデモトレードを活用することができます。

のんきかめ

週足、月足は何もなくとも

毎日見てみましょう。

アイネット証券さんの提供するデモトレードは架空の口座と資金を使うものですが、機能や市場の値動きは実際のトレードと同じものです。

運用設定による利益やリスク、トレードに伴う精神的負荷の体験などが可能な実践的なものです。

実際に運用を始める前の確認や、興味のある通貨ペアの実情を確認するのにも使えます。

継続的な評価と改善を行う

設定に絶対の正解はなく、定期的な見直しが必要になります。

市場の変動や投資環境の変化に応じて、設定を継続的に評価し、必要に応じて改善を行いましょう。

見直しにもアイネット証券さんの目安資金表が活用できます。

定期的に更新されているため市場の変化に応じた情報が手に入ります。

のんきかめ

レート変動幅確認表を見れば

直近3ヶ月～10年の

高値・底値・変動額・推移が一目で分かります。

実際の設定例

対応変動値幅（pips）、数量、最大ポジションの設定によって、ロスカットによる損失を出さず、利益を上げられる範囲が決まります。

ここでは 「AUD/NZD（豪ドル/NZドル）B80 数量1最大ポジション19」を設定するとします。

Bはオーストラリアドルを買い、ニュージーランドドルを売るという意味です。

これがSならば逆にオーストラリアドルを売ってニュージーランドドルを買う、というポジションを購入する（建てる）ことになります。

80が値幅で、この数値分の値動きがあると購入・売却を行います。この値幅の単位をpipsと言います。

片方が円の通貨ペア（クロス円と言います）の場合100pips＝100銭＝1円です。

数量は一度に幾つ購入（売却）するかなのでこの場合ひとつ。

最大ポジションが、売却しないまま幾つまでポジションを保有するか。

まとめると、「AUD/NZD（豪ドル/NZドル）B80 数量1最大ポジション19」 はオーストラリアドルを買いニュージーランドドルを売るポジションを1度に一つずつ、19個まで購入するということです。

「AUD/NZD（豪ドル/NZドル）S80 数量1最大ポジション19」の場合は買いと売りが逆になります。

80pipsごとに1ポジションなので仮に一度も決済（ポジションの売却）が行われず19ポジション保有することになった場合、1520pipsの値動きが、利益の出ない方向にあったということです。

この1520pipsがこの設定で無理なく稼働する範囲です。

その設定で無理なく稼働できる値幅、対応変動幅です。ここから必要資金も割り出せます。

アイネット証券の目安資金表によると、2023年6月時点で豪ドル/NZドルを80pipsで1×19ポジション持った場合、必要資金はおよそ20万円です。

のんきかめ

用意できる資金と運用したい通貨ペアから

数量と最大ポジションを割り出すこともできます。

また同ページにある変動幅確認表を見れば、これがどの程度の周期で起きる値動きなのかもわかります。

ここからポジションや数量を増減するとレバレッジも変動し、対応する値動きの変動幅も変わります。

まとめ：数量最大ポジション

ループイフダンで特に重要なのが、数量と最大ポジションの設定です。

事前の運用計画や設定を、感情に左右されず冷静に行う事が重要になってきます。

「幾ら儲かる」ではなく、口座の資金に見合う設定になるよう、目安資金表を良く読んで計画を立てましょう。